こんにちは、ホタテです。
2021年12月2日に不二電機工業(6654)が株主優待の変更を発表しています。
不二電機工業の株主優待の変更
変更前
不二電機工業の株主優待はクオカードになります。変更前の株主優待は以下の通りです。
保有株式数 | 保有期間 | |
3年未満 | 3年以上 | |
100株以上500株未満 | 500円分のクオカード | 1,000円分のクオカード |
500株以上 | 1,000円分のクオカード | 2,000円分のクオカード |
変更後
変更後の株主優待はこのようになりました。
保有株式数 | 保有期間 | |
3年未満 | 3年以上 | |
300株以上500株未満 | 500円分のクオカード | 1,000円分のクオカード |
500株以上1,000株未満 | 1,000円分のクオカード | 2,000円分のクオカード |
1,000株以上 | 2,000円分のクオカード | 3,000円分のクオカード |
100株以上500株未満の区分がなくなり、300株以上500株未満が新設されました。また、1,000株以上の区分が新規に追加されています。
変更後の株主優待の適用は2022年7月度からになります。不二電機工業は1月、7月と年2回株主優待を実施していますが、2022年1月の株主優待は変更前のものとなります。
不二電機工業の発表内容
不二電機の優待変更の発表内容は以下の通りです。
引用元:不二電機工業株式会社 株主優待制度変更に関するお知らせ
まず、株式を一定数中長期に保有する株主へ優待を拡充するといっています。これは当然理解できます。1,000株以上の区分が追加されたのはこれによるものです。
でずが、100株~200株保有の株主に関して優待を改悪するとはどこにも記載されていません。拡充のみをアピールしているので不誠実としか言いようがありません。
また、3年以上の保有期間が適用されるのは「各基準日(毎年1月31日または7月31日)時点での株主名簿に同一の株主番号で連続して7回以上、上記表中の所有株式数区分に定める株式数を所有されていることが記載または記録されている株主が対象」とあります。
今まで100株を3年間以上保有していた方はこれから300株に買い増ししても、3年以上の保有期間が適用されるのは早くとも3年後ということになります。
これは、今まで長期に保有していた株主をあまりにもないがしろにしている気がします。
コメント
不二電機工業の株主優待の変更が発表された翌日に保有していた100株を売却しました。1万円以上の損となりましたが、仕方ないと思います。
不二電機工業の発表を見る限り、保有株式数が300株未満の株主はいらないと言われているようにしか感じませんでした。300株以上保有の株主に関しては今回の変更で優待の改悪とはなりませんが、個人投資家で多くいるであろう100株、200株の株主にとっては大きな改悪となってしましました。
ただし、兆候がなかったわけではなく配当性向50%を目標としているのに現状は90%以上となっていました。改善するために減配はありうると以前書いた下記の記事でも行っていましたが、まさか株主優待を廃止に近い形まで持ってかれてしまったのには驚きました。
クオカード銘柄で株主還元が大きい企業に関しては、常に廃止となることを頭に入れておかないといけませんね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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