こんにちは、ホタテです。
今回は浮動株について調べてみました。浮動株とは何かざっくりとは理解していてもしっかりと理解されている方は少ないのではないでしょうか。浮動株について解説していますので参考にしてみてください。
浮動株とは何か?
浮動株とは何か調べてみるとだいたい下記のような記載がされています。
発行されている株式の中で、安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式のことをいいます。この「市場に流通する可能性の高い株式」とは、一般の投資家などが市場で日々売買する株式のことを指します。一方で、上場されている株式でも創業者一族やその企業の役員などの大株主が常時保有していて、市場には流通しない(出回りにくい)株式(=「特定株」または「固定株」)があり、株式総数の中でもそれらと分けてカウントされます。浮動株が多い銘柄は流動性に富み、逆に少ない銘柄は流動性に乏しく、浮動株が少ない銘柄は売買高が増加すると株価が大きく変動する可能性があります。
ざっくりとした意味としてはとらえられますが、具体的に浮動株の意味については記載されていません。「一般の投資家などが市場で日々売買する株式」と言われても理解できないですよね。そこでもう少し浮動株について深堀してみました。
浮動株比率の算定方法
例えば、JT(2914)では下記のように浮動株は14.3%となっています。(2021年12月15日現在)この14.3%という数字は何から算出されているのでしょうか。
引用元:SBI証券
浮動株の比率を決めているのは東京証券取引所です。具体的な算定方法は以下の通りです。
- 有価証券報告書等の公表資料から固定株を推定
- 固定株比率を算定
- 「1-固定株比率」により浮動株比率を算定
まずは固定株比率を算出し、そこから浮動株比率を割り出しているようです。
では、固定株比率はどのように算定されるのでしょうか。
固定株比率の算定方法
固定株として扱う株には以下の株があるようです。これらの固定株から固定株比率が算出されます。
- 大株主上位10位の保有株
- 自己株式等
- 役員等の保有株
- 他の上場会社等が保有する株式のうち、保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
- その他東証が適当とみなす事例
※ただし、「大株主上位 10 位の保有株」であっても、東証が浮動株とみなすことが適当
であると判断した場合にはこの限りではない。
固定株の基準はある程度明確に決まっているようですが、東証の判断が入る項目もあるため完全に明確になっているわけではありません。
こうして算定された固定株比率を基に浮動株比率が算定されます。
実際にはさらに細かい条件等がありますので、正確な内容が知りたい方は東京証券取引所の浮動株比率の算定方法を参照してください。
コメント
今回は浮動株の算定について調べてみました。実際に株の取り引きを行う際に浮動株比率はそこまで重要な指標にはならないと思いますので特に気にしなくても問題ありません。私自身も浮動株比率を確認して取引を行うケースは少ないです。
浮動株比率はTOPIX(東証株価指数)やその他の多数の株価指数にも使用されていますので、浮動株比率の算定方法は知っていても損ではありません。
浮動株比率の調べ方としては、SBI証券や楽天証券などでも検索することが出来ます。個別銘柄の四季報タブを選択することで確認が出来ます。参考に確認してみるのも面白いかもしれません。
ちなみに、2022年4月から市場の変更が行われますがその際の基準となる流通株式数と浮動株は全くの別物ですのでご注意ください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
コメント