こんにちは、ホタテです。
2022年1月28日にひろぎんホールディングス(7337)より株主優待制度の一部変更のお知らせがありましたのでご紹介します。
株主優待の変更内容
今回ひろぎんホールディングスが発表した株主優待の変更はこちらになります。
変更前の株主優待
定期預金コースかカタログギフトコースのどちらかを選択
コース名 | 保有株式数 | |||
100株以上 1,000株未満 |
1,000株以上 5,000株以上 |
5,000株以上 | ||
定期預金 | 優待内容 | 店頭表示金利 +0.05% |
店頭表示金利 +0.10% |
店頭表示金利 +0.20% |
預入期間 | 1年 | 1年 | 1年 | |
上限金額 | 500万円 | 500万円 | 500万円 | |
地元特産品カタログギフト | 2,500円相当 | 5,000円相当 | 10,000円相当 |
変更後の株主優待
定期預金コースかカタログギフトコースのどちらかを選択
※変更があった箇所については赤字で記載
コース名 | 保有株式数 | ||||
100株以上 500株未満 |
500株以上 1,000株以上 |
1,000株以上 5,000株以上 |
5,000株以上 | ||
定期預金 | 優待内容 | – | – | 店頭表示金利 +0.10% |
店頭表示金利 +0.30% |
預入期間 | – | – | 1年 | 1年 | |
上限金額 | – | – | 500万円 | 500万円 | |
地元特産品カタログ /ギフトカード |
500円分の ギフトカード |
1,000円分の ギフトカード |
5,000円相当の カタログギフト |
15,000円相当の カタログギフト |
なお、ひろしま美術館の招待券2枚、広島 3 大プロ観戦・鑑賞チケットの抽選権付与については変更なしとなってます。
100株の保有で貰えた地元特産品カタログギフトが廃止となりました。その代わりに貰えるのが500円分のギフトカードとありますが、何のギフトカードかは記載がないためわかりませんでした。
また、1,000株未満保有の株主は定期預金コースも廃止されており強制的にギフトカードが発送されるようです。
その一方で、1,000株以上保有の場合は変更なし、5,000株以上保有の場合は株主優待が拡充されています。
なぜ株主優待を改悪したのか
2021年に始まったひろぎんホールディングスの株主優待は今回の発表で、2021年の1回のみで1,000株未満保有の株主に限り改悪となってしまいました。
ここからは、なぜ株主優待が改悪されたのか深堀していこうと思います。
株主数の増加
2020年3月31日と2021年3月31日での株主数の比較です。
上が株主優待のなかった2020年、下が株主優待がある2021年の株主数です。
2020年3月31日時点 株主数:17,461人
2021年3月31日時点 株主数:68,302人
なんと、株主優待の発表前後で株主数が50,841人増加、倍率で3.9倍の増加となっています。
株主数が想定以上に増えたことで、当初予定していた株主優待にかかる費用が増加したことが株主優待改悪の1つの理由かと思います。
株主優待改悪につながった株主優待にかかる費用
では、実際に株主優待にどれだけのコストがかかっていたのか大まかに計算してみたいと思います。
発行株式数と株主数から計算すると、株主優待にかかる費用はざっくり2.5億円程度となりました。ひろぎんホールディングスの2022年3月期の最終益は23.5億円となっていますので利益に対し10.6%程になる見込みです。
配当性向がおよそ35%程度ですので、株主優待と合わせると45%程となります。配当性向の目安は30~50%程度と言われていますので、そこまで高い還元率ではなかったようです。
ちなみに、カタログギフトを1,000株以上の株主に限定した場合でも1億円以上の費用が必要という計算になりました。
株主優待改悪の理由はなにか
株主数が増えたことによる株主優待費用の増加が、今回の株主優待改悪の原因かと思い調べてみましたがコストは2.5億円程度で配当を合わせた還元率を考えると、株主優待費用の増加が改悪の理由とは言えないと感じました。
ここからは完全に推測となりますが、詳細を調べていて気づいたことがあります。
2020年の株主数と保有単元を見てください。個人その他の人数は15,361人、保有単元は449,324となっています。これを1人あたりで割ると、1人当たりの保有単元は29.25(2,925株)となります。
一方、2021年に個人その他で増えた株主数(50,763人)と増えた保有単元(42、199)から新規に購入した人の保有単元を割り出すと0.83(83株)となります。
要は株主優待発表前には個人投資家は平均で3,000株保有していたが、株主優待発表後に新規に購入した個人投資家は平均で83株しか保有していないということになります。
ここから考えると、もともと株を保有していた個人投資家(多くは地元の人と思われる)には株主優待を変更しない、もしくは拡充し、新規に購入した個人投資家には改悪したということかと思います。
あくまでも推測ですが、株主優待改悪の理由は古くから付き合いのある地元の人に利益を還元したかったということでしょうか。このように考えないと5,000株以上の保有者に株主優待を拡充した理由が説明できませんね。
コメント
ひろぎんホールディングスが2021年に1度株主優待を出しただけで内容を改悪するとは思っていませんでした。銀行という信用が一番の企業が、多くの株主の信用を裏切る結果となってしまったと言わざるを得ないと感じます。
広島には広島の魅力を詰めたカタログギフトを優待にする良い銀行があるんだなと思っていましたが、残念な気持ちになりました。昨年ひろぎんの優待を貰ったときは広島っていいな、広島に旅行に行きたいなと思っていましたが、今はその気持ちが冷めました(笑)
株主優待の改悪は致し方ないと思うのですが、最初から魅力的な優待にするのではなくいったん様子を見て拡充するという方向にしたらまた印象は変わっていたのかなと思います。
昨年度のひろぎんホールディングスの株主優待の記事はこちらになります。100株の保有でしたのでカタログギフトの「碧」を頂きましたが、本当に良い株主優待だったので改悪されて残念(;’∀’)
2022年の優待は、こちらの記事を参考にしてください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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