こんにちは、ホタテです。
明和産業(8103)が増配を発表し、利回り24.6%というとんでもない高利回りになりましたので分析してみます。
明和産業の配当
増配の内容
2021年8月31日に明和産業が、93円の増配を発表し今期の配当予想が115円となりました。明和産業が発表している2022年3月期の1株当たりの純利益は47.89円となっており、利益以上の配当金を出すという状況になっています。
変更前 2022年配当予想 22円 配当利回り 4.71%
変更後 2022年配当予想 115円 配当利回り 24.6%
※2021年8月31日時点の株価にて計算
増配の理由
なぜこのような大幅な増配をするかというと、東京証券取引所の新市場区分のプライム市場を選択するためです。
プライム市場の上場基準には以下の4つがありますが、明和産業はそのうちの流通株式時価総額が 94億7500万円 となっており現時点では不適合になっています。
プライム市場上場基準
- 株主数 800人以上
- 流通株式数 20,000単位以上
- 流通株式時価総額 100億円以上
- 売買代金 時価総額250億円以上
大幅な増配を発表することで株価を上げ、流通株式時価総額を100億円以上にする狙いがあります。この増配が発表された翌日の2021年9月1日の株価は前日比+80円のストップ高となっており、流通株式時価総額は110億円を超えています。
増配の持続性
この大幅な増配ですが、いつまで続くかというと今回限りになる可能性が高いです。その理由は利益以上の配当金となっていることと、以下に示す明和産業の方針によります。
2.理由の下の方に記載されている「今般、株主の皆様に中間配当を実施すると共に、期末配当につきましては、連結配当性向を50%とする基本的な配当方針は今後も維持しつつもそれを上回る配当を行う予定です。」という内容を見るとわかりますが、中間配当は今回の1回限りととれる内容になっています。
期末配当は配当性向50%を基本方針としてそれを上回る配当を行う予定とありますが、1株当たりの純利益47.89円で計算すると配当性向50%で24円、配当性向80%で38円程度になります。
業績が大幅に上向かない限りは来年度以降の配当は多くても、増配した115円の1/3程度の配当しか貰えないと考えるのが自然なようです。
明和産業の株式情報
※データは2021年9月1日現在
株価 | 547円 |
配当 | 115円 中間配当 47円 期末配当 68円 |
配当利回り | 21.02% |
本日は増配の発表を受けストップ高に。同じく直近で大幅に増配した日本郵船の配当利回り8%を考慮すると1,440円程度までは株価の上昇余地はありそうですね。(あくまでも目安程度の計算です。)
コメント
24.6%という超高利回りには惹かれますが、現時点では買い注文が圧倒的に多く普通に買えるころには旨味がなくなっている状況になりそうです。また、115円という配当金が継続して続きそうな状況ではなく高配当株として購入することは難しそうです。
高配当株を追い求めている身としては、今回この超高利回りに惹かれて明和産業を調べてみましたが、高配当株としては投資できないという判断になりました。
あまりにも高い利回りとなっている銘柄には必ず理由がありますので、その銘柄を良く調べてから購入の判断をするべきですね。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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