こんにちは、ホタテです。
REVOLUTION(レボリューション)が優待新設後、一度も実施せずに優待を廃止したので記録として残しておきます。
REVOLUTION(レボリューション)の株主優待の内容
REVOLUTION(レボリューション)の株主優待は以下の通り発表されていました。
保有株式数 | 保有期間 | 優待内容 |
2,000株以上 | 6か月以上 | QUOカードPay 120,000円 (6か月毎に60,000円) |
4月末、10月末を基準日とし、2,000株以上を2回以上連続で記録された株主にクオカードペイを6万円(年2回、年間12万円)進呈するというものでした。
株主優待新設前日の終値は418円で、優待利回りはなんと14.5%と高利回りとなっていました。
優待新設から廃止までの経緯
以下はREVOLUTIONのIRの資料の要約がメインとなります。正しく知りたい方はREVOLUTIONのIRを参照してください。
・2024年10月23日 株主優待制度の新設に関するお知らせ
IRにて「株主様からの日頃のご支援に感謝し、当社株式への投資の魅力を高めるとともに、中長期的に当社株式を保有いただける株主様の増加を図ることを目的」としQUOカードPay12万円の株主優待を新設
・2024年10月24日 株主優待制度導入に関する補足説明
「優待の金額は間違いない」、「社内財源でも確実に配布可能な金額を設定」、「今後大幅な株主構成の変動があった場合でも問題なく対応できるよう、入念なシミュレーションを実施」、「来年7月末までに 6 万円分の QUOカード Pay を確実にお届けする予定」という旨の発表
・2024年10月28日
2連続のストップ高を経て、高値677円、終値580円、出来高1,000万株以上
・2024年11月20日 初回株主優待進呈対象予定の株主数及び優待財源に関するお知らせ
「2,965 名が初回の株主優待配布における最大人数」、「優待に必要資金は最大で 1.8 億円(通期換算 3.6 億円)」、「株主優待の財源は既に確保しており、必要資金について専用2口座にて保管をしておりますので優待の配布についてはご安心ください」という旨の発表
・2024年12月24日 初回の株主優待制度に関する特例措置の追加に関するお知らせ
「特例措置として、2024 年 10 月 31 日時点の株主名簿に記載された株主様に加え、2025 年1月31 日時点の株主名簿に記載される株主様も対象」、「追加の株主が増えた場合でも 2024 年 10 月期時点での現預金及び当期純利益で賄えることが試算できております。長期保有者に対する優待に関しても別途検討しております」という旨の発表
・2024年12月25日
12月20日に発表された決算で次期は赤字転落の予想となり、2連続のストップ安を経て安値308円、終値361円、出来高4,300万株以上
・2024年3月11日 株主優待制度の廃止に関するお知らせ
「口頭で合意した当社株式の保有方針に反し、大株主が株を大量に売却」、「優待対象株主様の最大数は 9,930 名、本優待に必要な原資は最大で年間 11.9 億円」、「2025 年4月 30 日を基準日とする株主優待は実施しない」旨の発表
・2024年3月14日 第三者委員会の設置に関するお知らせ
「株主優待の導入を決定した際に株主優待を現に実施するつもりがなかったのに株価上昇のために公表」、「代表取締役社長である新藤弘章氏1名を割当先とする第9回新株予約権に終値が 150 円を下回った場合には直ちに本新株予約権の全てを行使価額 506 円にて行使しなければならない強制行使条券を付していたが、割当先である新藤氏から代表者辞任に伴い放棄の申し出がなされたため消滅」という2点に対し、事実関係の解明と再発防止策を講じるため、第三者委員会を設置
優待廃止を受け、2連続のストップ安を経て安値105円、終値113円

優待目当てで安易に飛びつくと、123万円(2,000株,615円)で購入し、19万円(2,000株,95円)で売却させられ損失が100万円以上になったケースもあるかもしれません。
※ストップ高直後の始値で購入し、その後の最安値で売却したケース
コメント
私は保有していませんが、一度も優待を実施せずに廃止というとんでもない銘柄だったため記録として今回整理してみました。
第三者委員会も設置されましたが、12月24日の優待の特例措置の実施とその翌日の25日に出来高が4,300万株に上昇していることが怪しいですね。間違いなくこの日に大量に株が売られています。
実は怪しい点がもう1つ。クオカードペイは発行手数料が6%かかりますが、IRではこの点が考慮されていません。(大口だと多少割引はあるかもしれませんが)
IR資料では2,965名の優待に必要な資金は1.8億円と想定されていましたが、実際には1.9億円ほどになります。専用口座で管理していた優待資金の金額がいくらあったのか調べれば、元々優待を出すつもりがあったのかどうか分かりそうですね。
第三者委員会にはこの辺りも明確にして欲しいものです。
株主優待は良い制度だと思いますが、最近は明らかに株価の上昇を狙った高額、高利回りの株主優待が増えています。REVOLUTIONのように悪質なケースもあるかもしれませんので、こういった高額、高利回りの株主優待には手を出さない方が無難です。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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