こんにちは、ホタテです。
キリンは優待拡充、アサヒは優待廃止とビールメーカーの戦略が異なっており面白いので記事にしてみました。
キリンHDの優待拡充
2024年8月6日にキリンHDより株主優待拡充の発表がされています。
変更前は100株以上で1,000円相当、1,000株以上で3,000円相当の自社製品が貰えました。
◆優待拡充前のキリンHDの株主優待はこちら◆
拡充された変更後の優待は下記になります。
■2024年12月権利日からの優待内容
保有株式数 | 継続保有期間 | 優待品 |
100株以上1,000株未満 | 1年未満 | 廃止 |
1,000株以上 | ||
100株以上1,000株未満 | 1年以上3年未満 | 500円相当 |
1,000株以上 | 1,000円相当 | |
100株以上1,000株未満 | 3年以上 | 2,000円相当 |
1,000株以上3,000株未満 | 4,000円相当 | |
3,000株以上 | 6,000円相当 |
保有株式数、保有期間により株主優待が廃止から6,000円相当の自社商品となります。100株の保有だと1年未満の保有では優待が廃止となったり、優待の金額が減り改悪と思われるかもしれませんが、移行措置が設けられています。
- 2024 年 12 月末日の基準日において、継続保有期間が 1 年未満であっても、2024 年 1 月~2024 年 9 月末の期間に当社株式を 100 株以上購入された株主様に限り、1 年間継続保有しているとみなし、新制度の優待品をご提供します。
- 2024 年 12 月末日の基準日において、継続保有期間が 1 年以上 3 年未満の株主様には、新制度への移行経過期間を設け、継続保有期間が 3 年に達するまで(最長 2025 年 12 月末日まで)、現行制度に基づく優待品をご提供します。
引用元:キリンHD IR情報 株主優待制度の変更に関するお知らせ
わかりやすく言うと、2024年9月末までに100株以上の株を保有している方には500円相当の優待を提供し、2023年12月末に100株以上の株を持っていた方には変更前の優待を提供するとなります。
優待の変更により優待が貰えないことや、優待の金額が減らないように配慮されています。
また、今回の優待の拡充理由が”当社と株主様の絆をさらに深め、より多くの株主様に当社株式を中長期にわたり継続的に保有いただくことを目的“となっていますので株主優待にはかなり力を入れていると感じます。
今回の優待拡充で100株、3年以上の保有となるため今までの倍の2,000円相当の優待が貰えることになりました。思いがけない拡充なので嬉しいです。
アサヒグループHDの優待廃止
キリンの株主優待が拡充された一方で、翌日の2024年8月7日にはアサヒグループHDより株主優待の廃止が発表されています。
変更前は、100株以上で1,000円相当、500株以上で2,000円相当、1,000株以上で3,000円相当のグループ製品が貰えていました。
株主限定プレミアムビールや、種類商品詰め合わせ、清涼飲料水、食品詰め合わせ、寄付の中から選択することが出来ました。
引用元:アサヒグループHD IR・投資家情報 株式・債券情報 株主還元・配当
2023年12月末の権利をもって上記の株主優待は廃止となりました。
廃止の理由については、”株主の皆様への公平な利益還元について検討を重ねた結果、配当等による利益還元に集約するため“としており、良くある優待廃止理由です。
株主限定のプレミアムビールという唯一無二の株主優待を提供していただけに、優待の廃止は残念です。
コメント
キリンホールディングスは長年保有していたので、3年以上の長期保有での優待拡充はありがたいです。
しかも、長期保有の継続判定は3月、6月、9月、12月の年4回行うようですので優待のクロス取引(つなぎ売り)対策もしっかりと行っています。
優待のクロス取引に悩まされた企業が優待を廃止することが多いので、こういった対策を行ってくれるのは嬉しい限りです。(最近優待を廃止してしまったサイゼリヤのように、抜き打ちが一番効率が良いとは思いますが)
一方で、アサヒグループHDは株主優待を廃止してしまいました。
“アサヒグループの商品を一層ご愛顧いただきたいとの想いから、株主優待制度を実施しています”として株主優待を実施していましたが、この想いはどこに行ってしまったのでしょうか。
優待廃止は残念ですが、株主限定のプレミアムビールというコストがかかりそうな優待もあったので、そういった面も優待廃止の一因であったかもしれません。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。
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